菅生沼と白鳥
菅生沼
菅生沼は坂東市と常総市の境界にあり、南北約5キロメートル、東西の幅は約200~500メートルの細長い沼です。沼には江川、飯沼川、東仁連川という三本の川が流れ込んでおり、水は菅生沼を経て法師戸水門から利根川へと注ぎます。地元では反町堤を境に上沼、下沼と呼んでいて、上沼には遊歩道が整備されています。
菅生沼は自然観察者に人気の高いネイチャー・フィールドです。都心から比較的近距離にありながら、沼に生息する魚類や飛来する鳥類、そして岸辺で見かける昆虫や野草の種類がきわめて豊富であることがその理由です。中でも鳥類は豊富で、毎年この沼で越冬する300羽近いコハクチョウやカモをはじめ、カワセミ、ウグイスやツグミ、そして時にはオオタカやノスリなどの珍しい鳥類にも出会えます。
アクセス
菅生沼遊歩道(いばらきヘルスロード)
菅生沼七福神順拝マップ
菅生沼は自然の宝庫
コハクチョウ
菅生沼で見られるハクチョウは、コハクチョウ。毎年10月末ごろに飛来し、その後徐々に数を増やして3月初旬までその優雅な姿を見せてくれます。
菅生沼は、えさとなるマコモなどの水生植物が豊富にあり、多数越冬できる全国でも数少ない場所です。
コハクチョウは家族を単位とした群れで生活し、春になるとユーラシア大陸の北極海沿岸の繁殖地へと帰っていきます。
観察は菅生沼全域できますが、特にお勧めポイントは天神山、駐車場も整備され、国道354号線からも約800mと便利です。また、茨城県自然博物館付近でも観察することができます。
《 注意!! 》
コハクチョウは警戒心の強い鳥です。観察するときは、驚かさないようにしましょう。
ヘラサギ
菅生沼へのはじめての訪問者(たぶん?)、ヘラサギがやってきた。ヘラサギは、しゃもじのようなくちばしが特徴、関東地方で見られるのは珍しいとのことです。名前にはサギという名がつけられていますが、トキに近い種だそうです。
カモ(オナガガモ)
菅生沼には毎年数多くのカモもやってきます。なかでも一番多く見られるのはオナガガモ。ほかにも、コガモ・カルガモ・ハシビロガモなどを見ることができます。全体では数1000羽にも及ぶカモを見ることができます。
白鳥飛来情報